2021年10月28日木曜日

アルバム "Candy Dream" 楽曲解説 第四回 "Candy Dream"

おかげさまでアナログLPは先週無事に発売されました!

ということで、今回の楽曲解説はアルバムタイトル曲 「Candy Dream」♬



この曲は 2年前にピチカート・ファイヴのカヴァーをアレンジしていた時に完成した曲。

とは言え、最後の最後に出てくる大サビのメロディーは、2015年のボイスレコーダーにメモってあったので、実は時間をかけてゆっくりと熟成させてできた曲かもしれません。

アルバム収録曲の中でもシティポップ感のある仕上がりになっています。


「2度と取り戻せない過去の恋愛体験を振り返る切ない心持ち」というテーマで a.yu.mi.に歌詞を作ってもらいました。


オルガンで演奏される物憂げな前奏に続いて、 ”Everlasting Love” ♬ の上昇音階によるリフレインは、メジャースケールとマイナースケールを行き来していて、これも心の揺れを暗示します。


本編に入ると明るくなりますが、サビでちょっと影が差し、終盤の大サビで時間の残酷さを認識するという・・・


🍭 🍭 🍭 🍭 🍭

この Candy Dream という題名はヴォーカルの a.yu.mi. が名付けたタイトルですが、(私的なことで恐縮ですが、)どうしてもフランスの映画監督ジャック・リヴェットによる『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(1974年)を思い出さざるを得ません。



ざっと内容を説明すると・・・


セリーヌとジュリーという二人の女性がキャンディーを同時に舐めると、キャンディーが口の中で溶けるまでの間、「幻想の館」に入り込むことができるのだが、その館の主人の一人娘に対してすでに行われてしまった殺人事件が起こる。キャンディー(もしかしたら途中から薬だったかも?)を何度か舐めることによって、「幻想の館」に入り込む時間を捻じ曲げてその娘を救い出すというもの。



映画は全くもって、恋愛物とは無関係なファンタスティックな探偵物ですが、楽曲の Candy Dream でも、「キャンディーを舐めると過去の甘い思い出に浸れるが、溶けてしまうと現実に引き戻される」という、存在が危ういものの象徴である Candy (=魔法) には変わりません。

ということで、話は脱線しましたが、土曜日にライブがあります。もちろん、"Candy Dream" も演奏します♬


【ライブ情報】

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2021.10.30 sat

FALL in MUSIC

@渋谷UNDER DEER Lounge



open 15:30

door 2500円(+1D)

adv 2000円(+1D)

【LIVE】

Q.A.S.B.

木村イオリ×元澤ヒロヨシ

JAKE

NADEGATA & LOVING HEART LOS

【DJ】

Masayoshi Kimura (in the mix)

COOLG

pan

daikiti

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