鍵盤の Masa です!
先週水曜日4月28日に通算5枚目のアルバム『Candy Dream』(CD)をリリースしました。録音していただいた Studio Dede さん、カヴァー楽曲の収録を快諾いただいた小西康陽さん、素敵なアートワークを手がけて下さった Yusuke Yoshinaga (solla Inc.) さん、演奏に参加してくださった Hiro-a-key さん、中里たかしさん、もちろんメンバーの皆さん含めて大勢の方々にお世話になりました。感謝申し上げます!
すでに色々な方々に聞いていただきましたが、前作『Thinking Of You』の時と同じく、人によってそれぞれ好きな曲が異なるというのが嬉しいです!
基本的には前作のエヴァーグリーンな Soul Music を継承していますが、前作が全てオリジナル楽曲だったのに対して、今作は2曲のカヴァー曲(ピチカート・ファイヴ「サンキュー」とロイ・エアーズ「Can't You See Me」)が収録されていること、そして前作では日本語歌詞が2曲だったのに対して、今作では「Can't You See Me」以外全て日本語歌詞ということで、さらっと一聴すると結構今までと違った印象を持たれるかもしれませんね!
そうそう、アナログ(LP) は出るのですか?とよく問い合わせいただきますが、お察しの通り、もちろんアナログを出す予定で動いております!
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ということで、アナログが出来るまでの間、気が向いたタイミングで収録曲の楽曲解説を順不同でお送りしようと思います。
あまりのんびりしていると先にアナログが出てしまうかもしれませんが、そうなったらそれでも良いかと(笑)
では、一番最初に出来ていたということで、アルバム収録7曲目の 「The Sun And Moon」 という曲から始めたいと思います。実は初代ベーシストの kob さんの時代からよくライブで演奏していました。
さっさと録音してしまっても良かったのですが、ある考えがあって録音を先延ばしにしていました。
表題もしばらく日本語で「太陽と月」と呼ばれていていました。
拍子抜けするような至ってシンプルなドラムの8ビートで始まるこの曲ですが、不安気な雰囲気の前奏が続きます。
すぐに転調して始まる Aメロ(譜例1) も同じくアンニュイな雰囲気を引きずりますが、 Bメロ(譜例2)で一転明るくポップな展開。
Cメロ(譜例3)は解決せずに終わります。
(譜例3)
この3つのメロディはそれぞれに性格が異なっているのですが、実は同一のリズム(譜例4)がモティーフになっています。
(譜例4)
繰り返された後、リズムチェンジして前奏と同じコード進行でジャズ・ファンク風なシンセサイザーによるソロが展開されますが、その後に Bメロ(転調を含む)が再現。
その後に出てくる Cメロ(譜例5)は最初の Cメロ(譜例3) とベース進行は同じなのに(ドミナントセブンのテンションも含めて)コード進行が違うというトリッキーな展開を見せます。
同じ歌詞でも聞こえ方が随分と違うと思います。
(譜例5)
最後はもう一度リズムチェンジして前奏をモティーフとした別展開で終結。
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アルバム収録曲の中でも構成も展開も作曲技法的にも複雑な部類に入る曲で、ポップでありながらジャズ・ファンク〜ラテン・フュージョンやAOR の要素も盛り込みかなりレア・グルーヴ度が高い曲だと思います。
歌詞も曲に合っていて、文節の最後にくる「て」という言葉が韻のように未解決感をうまく引き出しているのと、最後の Bメロでは次文節の冒頭に繋がっているところとか、非常に気に入っています。
改めて聴いていただけたら嬉しいです!
それではまた!
<歌詞>
The Sun And Moon
(A)
グレーのベールが空を包んで
あなたは遠くの街を彷徨う
(B)
雲の切れ間に射す天使の光の様に
煌く眼差しを探して
(C)
通り雨に凍えてしまいそうな日も
いつか出逢える空に明日を描いて
(A)
グレーのベールが青に変わって
微笑むあなたを1人残して
(B)
照りつく陽を浴びて輝く女神の様に
ルージュの肌にkissを隠して
(C)
夕暮れに染まる水面に映る影は
紅の空に優しく包まれて
(B)
雲の切れ間に射す天使の光の様に
煌く眼差しを探して
照りつく陽を浴びて輝く女神の様に
ルージュの肌にkissを隠して
(C)
夕暮れに染まる水面に映る影は
紅の空に優しく包まれて
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